先日、近所のとあるホームセンターで知り合いらしい(?)女性に声をかけられた。
「あらあ、久しぶり~元気だった~?」
と、彼女は満面の笑みで話しかけて来た。
ん?ん?ん?
誰?
彼女の第一声から、実にいろいろなことが頭の中を駆け巡った。
この私に話しかけてきたってことは、私を知ってる人物。
それも「久しぶり」に出会った人物。
この連日の猛暑もあり、私の海馬は働きが良くない状態のようです。
そして
「どちらさまでしたっけ~」と、ヘラヘラ笑って尋ねることができるほど、
私は社交的ではない。
今変換ミスで遮光的と出て来たけど、まさにこっちのタイプなのです。
平静を装いつつ、記憶を甦らせてみる。
地元のホームセンターなので、地元の知り合いであることは間違いない。
とすると、一番に考えられるのは子ども関係か?
我が子は3人。
一体どの子の関係なのだろうか。
一番上は間もなく31歳になろうとしている。
地元の中学校を卒業し、かれこれ20年近く経過しているので、
思い出すのは至難の業。
う~ん、どうにも思い出せない。
こうなったら話の内容に糸口を見い出すしかない。
というわけで、当たり障りのない話を始めた。
「毎日暑いですね~」←今使える最高に便利なご挨拶。
「お買い物ですか~?」←わざわざホームセンターに来ているのだから
買い物に決まってるじゃないか。
まさか、涼を求めてやって来たわけでもあるまい。。。と思いつつ。
スーパーなんかで知人に出会った人達って、必ず言うよね。
「お買い物ですか~?」って。
このご挨拶を聞くたびに心の中で思うの。
当たり前じゃん!
話が進んでいくうちに、なんとなくうーっすら見えてきた。
「息子が結婚して、もうすぐおばあちゃんになるの」
フムフム、じゃあ、長男か次男の友人関係だな。
「奥さんが東京の人で~」
「主人が単身赴任から戻ってきて~」
ひとしきり話したところで、お姑さんがもうすぐデイサービスから帰宅するというので別れた。
その間、わずか数分。
その数分間で随分疲れた。
久し振りの疲労感。
最近家族以外と話す機会が殆どない。
家族だから、特に無理して笑顔を作る必要もない。
また、
知り合いかも知れないけど、どんな知り合いか思い出せない相手に
それと悟られてはいけない…という私の健気な心づかい♡
そして、的外れなことを言ってはいけない!という私のプライド♡
気疲れだな。
結局いくら聞いても、どんな話をしても、どこのどなたかわかりませんでした。
今もわかっていません。
こんなことってない?
こんな時どうしてる?
でもね、
あの人、本当に私のこと知ってたのかなあ。と今、思う。
もしかしたら完全に彼女の人違いであったかもしれないのだ。
怪訝ながらも話を合わせようとしている私の一生懸命さを感じ取り、彼女の方も、
「あれ?この人、違う…?」と一瞬思ったかもしれない。
だから、
私は間違っても自分から「あらあ、久しぶり~」と話しかけないようにしています(#^.^#)
~今日の一句~
誰だっけ 思い出せない 年のせい?