大人の夏休みのこの時季、思い出すのは小椋佳の「盆帰り」。
歌詞にカタカナが一切入っていない、日本の風物詩を描いた一曲です。
昭和のノスタルジーにどっぷりひたれる名曲なので、ぜひお聴きください。
さて、ここ新潟では8月13日が墓参りのピーク。
実家のお墓がある寺では、毎年アルバイトのお坊さんが数名駆り出されて頑張っている。
その中にいつも1~2人、細眉、茶髪、ピアスのお坊さんがいる。
多分まだ大学生なんだろう。
2、3日のバイトだから、100歩譲って茶髪は許す。
眉毛もまあいい。
でもピアスはどうなの。
なんだかありがたみに欠けるんだけど。。。
細眉茶髪ピアスの彼は、わずか1分程度の読経で、いかばかりかのお志をいただき、
それをありがたく袖の中へ入れる。
いつも気になるのはその中身。
実家の母は毎回5,000円を包んでいた。
1分で5,000円、てことは、
時給300,000円か!? (´⊙ω⊙`) エ?
10時間働くとして、3,000,000円じゃないか
1日3,000,000!!! (´⊙ω⊙`)ハアア?
常時お坊さん5~6人いるから・・・・・
(;゚Д゚)ヒョエ〜
バイト坊さん達、ホントはいくらで雇われているの?
興味津々よ。
1分の読経だけなら、別にお坊さんの資格がなくてもできるんじゃないかと思ってしまう。
あの格好さえしとけば、誰だってお坊さんに見えるもの。
実はこのお寺、小中学校の時の同級生の実家。
今でこそ内外ともにきれいになっているが、その昔、遊びに行っていたときは、それはそれは怖かった。
特にトイレ。
昔のトイレは暗い、
そして文字通りのむ・か・しのトイレ。
わかるかな?
とにかく不気味で、できることなら避けて通りたい場所だったのだ。
そのトイレに入る前に友人に必ず言われた。
「鍵の調子が悪い」
いつ行くときもそう言われた。
だからそれなりの覚悟をもって行くのだが、結局、毎度鍵が開かなくなり、いつも閉じ込められた。
迫りくる恐怖。
絶対に下を見ちゃいけない。←わかるよね。
上も見ちゃいけない。←なんとなくわかる?
しばらくすると私が戻らないものだから、心配して友人が様子を見に来てくれる。
そして、彼女が外からちょちょいっと扉を動かすと、あら不思議、鍵は開くのだ。
こちらは半泣き、あちらは平常運転。
法事でお邪魔するたびに、そんなことを懐かしく思い出している。
その後、檀家様方の多大なる御寄付で、今ではすこぶるきれいで近代的なお寺となり、
昔恐怖に震えたあのトイレは、中に入ると自動で蓋が開くという最新鋭のタイプに代わっている。
この寺、今は友人の長兄の息子(=彼女の甥っ子、まだ30歳前)が継いでいるのだが、
この子が相当な商才の持ち主のようだ。
坊主ボロ儲けって言葉が適当かどうかはさておくが、
従来のお寺の仕事の他に、広い境内を利用したヨガ教室、学習塾、こども食堂、英会話教室
などを定期的に開催している。
それらが評判を呼び、メディアにも何度か取り上げられるようになった。
また、レンタルスペースとして、コンサートや出会いパーティーなんかも開催し、
こちらも盛況を博しているらしい。
いいの?出会いパーティーなんて…
と私は思うのだが、需要があるからこそ商売として成り立っているのだろう。
そういえば、この前法事でお邪魔したとき、会場に立派な業務用カラオケが置いてあった。
法事でカラオケするって、今じゃフツーのことなのかな?
やっぱり坊主ボロ儲け?
~今日の一句~
盆だけは 心静かに 手を合わせ