今週のお題「わたしの自由研究」
私の子どもの頃と言えば、もう半世紀も前。
今と変わらず、夏休みの宿題のメインイベントは自由研究だった。
自由とはいえ、「研究」と名が付くのだから、理科的なものをしなければならないと
ずっと思っていた。
そんな自分の自由研究は、6年間ずっと同じテーマ。
題して『温度調べ』
朝昼夜の決まった時間、決まった場所で気温を記録するという、ただそれだけのこと。
でも、今考えると、朝昼晩、同じ場所で、同じ時間に…というのは到底無理な話である。
時は夏休み。
海にも行くだろう。
親戚の家にも行くだろう。
さらに言えば、朝寝坊する日だってあったはずだ。
『この子は夏休み中、どこにも行けなかったのね』 と思われたかな。
もしかしたら『かわいそうな子ども』 と思われたかもしれない。
先生なんかは『調子よく仕上げて来たな』 と思っただろう。
はるか昔の私の自由研究の思い出である。
我が子は三人。
彼らもこの自由研究には、相当苦労していたようだ。
出来栄えはどうであれ、次男と長女はそれなりにやっていたのだが、
問題は生来ののんびり屋である長男。
夏休みはどんどん過ぎてゆく。
それでも、もう少しだけ様子見で行こう、と我慢我慢我慢。
しかし一向に進まず、マイペースの長男に、イライライライライラ。
満を持して私の登場!と相成るのであった。
そう、大きな声では言えないけど、
彼の自由研究には私の手が大いに入っていたのだ。
それも毎年!
あれは忘れもしない長男5年生の夏休み。
自由研究のテーマは『危険な夏』
その内容はと言えば、朝昼晩の温度調べ。
↑ どっかで聞いたことがあるような、、、
どれだけ年月が経ってもやることは変わってない、、、と思ったでしょ。
そのとおりだね。(*^▽^*)
彼の場合は、朝昼晩、我が家の駐車場の気温と、
そこに停めた車の中の温度を調べるというもの。
最終的に
「駐車場に停めた車に、子どもを置き去りにすると危険だよ!」
という結論で締めた。
私が! …ね。
でもね、ここから大問題が発生したんだ。
その自由研究が、クラス代表となり、学年代表となり、学校代表になった。
最終的に、学区外の研究会?にまで進んでしまい、そこで研究発表をすることになったのだ。
た た た た 大変だあああ!
・・・・・と、私の記憶はここまで。
どうにかこうにか、こなしたのだろう。
立派な表彰状をいただいてきた。
今、当の長男は、この件については忘却の彼方。
そんなものなんだね。
毎年文化祭では、夏休みの自由研究も展示されていた。
職人か??と思われるような工作や、卒論ばりの研究も数点。
オトナの手によるもの…が丸わかりである。
でも、我が子の自由研究に親が手を出すって、悪いことではないと思う。
夏の終わりに、家族そろってせっせと取り組む姿を想像すると、
ほほえましいとさえ感じるのだ。
~今日の一句~
もう時効 本人ですら 忘れてる