今週のお題『私の推し米』
実りの秋、味覚の秋、食欲の秋である。
この季節の食べものは何でもおいしい。
何でもおいしいから、自分を律するのが難しい今日この頃。
うん、太っちゃうね。
まあ、この時季はしょうがない。
だって、海も山も川も里も、おいしい秋をたくさん届けてくれるのだから。。。
自然の恵みに感謝しつつ、ありがたくいただかなくてはまさに失礼というものである。
1993年、日本は記録的な日照不足と冷夏により、稲作が大打撃を受けた。
そしてその秋、店頭からコメが消えた。
いわゆる『平成のコメ騒動』である。
多くの人が、コメを探して走り回った。
かくいう私もその中のひとりである。
政府は苦肉の策として、コメの輸入に踏み切ることになるのだが、
しかしこのコメが、なかなか評判がよろしくなかったね。
私も、ものは試し…と話題のタイ米を買ってみた。
確に味的にはNGなのだが、でも、その時思ったのはコメがどうこうというより、
自国の食料を分けてくれたその国に対する親近感だった。
ありがたいではないか。
それでいて「かたい」だの「まずい」だの、言いたい放題の日本人は一体ナニサマ?
と思わずにはいられなかったのを覚えている。
あれから四半世紀、日本は未だに飽食の時代である。
コメ離れが進んでいると言われて久しいが、我が家は今、大人だけの5人家族で、
ひと月に約15㌔にのコメを消費する。
昔に比べれば、随分少なくなったと思う。
子ども達が食べ盛りの時は、今の2倍は炊いていたような気がする。
その時食べていたのは何を隠そう『魚沼産コシヒカリ』←ちょっと自慢した(#^.^#)
そして、昨今の我が家の御用達米は、『ひとめぼれ』と『どまんなか』を両親に持つ
『こしいぶき』である。
ずっとこればかりだから、他のおコメと比べることはできないが、とってもおいしいよ (人´∀、`〃)♡
炊飯器から吹き出す蒸気の香りが空腹感を誘い、
炊きたてのごはんはピカピカ光って、それだけでごちそうになるのである。
その昔、コメは「研ぐ」といわれていた。
時が経ち、今ではコメは「洗う」。
精米技術が進歩し、昔のようにギュッギュッと研いでいたら米粉になってしまうよね???
そんなことを考えながら、毎夕米を「洗って」いる。
洗米時の強い味方は樹脂製の泡だて器。
冬場の水の冷たさと言ったら、もう手だけにとどまらず、体幹にまで届くほどの痛さ。
この苦痛に耐えきれず導入した私の強い味方である。
使ってみたら、トルネードが実に心地よく、何より素早くコメが洗えることに気が付いた。
以来、冬に限らず一年中、365日使っている。
昔の人は偉かったね。
さぞかし冷たかったことだろうな。
ん~~~考えただけで背中が冷えてきた。
もうすぐ冬。
~今日の一句~
この秋も 毎日おいしく「いただきます」