昨夜、
隣町で会社の新年会に参加していた夫を迎えに行った。
私は夜の運転は極力避けている。
怖いもん。
でも、他ならぬ夫にお願いされたらしょーがない。
雪がなくて良かった。
夫はあまり酒を飲まない。
あまり…と言うより、ほとんど飲まない人だ。
外で飲むのは会社の宴会、
夏と冬の年間2回のみである。
時間的に不規則な仕事のため、友人知人との飲み会に参加することはほとんどないし、
家でも盆暮れ正月にほんの少しだけ。
それも普通サイズの缶ビール1本飲んだだけで必ずいつものポジションで寝てしまう。
テレビのリモコン握ったままね。
実に安上りだ。
帰り道、
例のタバコにまつわる病気のことについていろいろ話をした。
肺の状態が相当悪くなっていて、当然のことながら診察のたびに医師や看護師から毎度きつく禁煙を進言されているそうだ。
カウンセリングも毎回受けていて
「最近どうですか?」
「本数減ってます?」
などと、いつもいつも言われているのだが、
タバコをやめて長生きするか、、
このまま好きなように吸い続けるか、、、
どちらかを選ぶとしたら、自分は後者だと。
その理由は、
未成年の子どもがいるなら話は違うが、うちはもうみんな成人した。
自分も60過ぎたし、今迄やりたい事もやってこれたから、この先は無理矢理禁煙してまで長生きしなくても、もういいかな。。。
と言う。
そういえば、若い頃から
「60迄生きれば後はおまけでいい」
と言っていた。
そうかな。
それは本音なのかな。
昔の60と今の60は全然違う。
達観する年齢でもなかろうに。
あの冗舌は、お酒のせいだったのだろうか。
その深刻な話に若干耐えられなくなった私は、
「葬式はどうしようか?」
「お墓はないからどこに建てようか?」
などと、茶化すように聞いた。
家族だけで見送ること、
親戚には全て終わってから伝えること、
墓はどこかに新しく建てて欲しい、
延命治療はしなくていい、
・・・・・
いろいろ考えていたのだな。
「でも、そういう人に限って、最後の最後に悪あがきするものだよ」
と言うと、
「そうかね」
…と笑っていた。
そんなちょっと重たい話も、家に着くまでには、何故か
『杉下右京の相棒は誰が1番いいか?』
という話に替わっていた。
夫婦の会話って、こんなもんだ。
自分のために、
エンディングノートを買ったばかりの私は、この実にタイムリーな話に、少しだけ不思議な気分になっている。
当の夫は、
帰宅し、アイスを2個食べ終わると即刻
寝た!
いつものポジションで。
相変わらずテレビのリモコンを大事そうに握りしめていた。
寝てるくせに、
チャンネル替えられるのがよほどイヤらしい。
誰も取らないって!
テレビのリモコン3つもあるんだから!!
〜今日の一句〜
少しだけ『愛』を感じた 帰り道(o^^o)