私が英語に出会ったのは中学生になってから。
まぎれもなく学校のお勉強である。
今のようなALTの制度などはなく、教えてくれるのはもちろんニッポン人。
それも新潟弁まるだしの年配の女性教員であった。
使う教科書も今考えると、随分バカにした内容だったような気がする。
「これはペンですか?」
「いいえ、それは本です」
この会話、どう考えてもおかしいよね。
見りゃわかるじゃん。
それをご丁寧に何度も何度も「repeat after me」とやるわけだ。
それまで英語などに触れたこともなかった私達は、何の疑問も持たずに繰り返すしかない。
「Is this a pen?」
「No, it is a book.」
その当時ですら
『英語は世界の共通語』
などと言われていたのに、やってることがコレではね。
今でもこんなことやってるの?
そんなわけないか。。。
私の大いなる疑問は
外国の方は、日本人全員英語が喋れると思っているの?
ということ。
あくまでも英語で攻めてくるからね。
東京に行くと、なぜだか毎回外国人に道を尋ねられる。
こっちだってお上りさんだからわかるはずなどないし、わかったところで説明のしようがない。
で、この前は
「ワカラナイ」って言ったら、舌打ちされた。
怖かったわぁ。
はるか昔、
夫とオーストラリアへ旅行したことがある。
ツアーグループの中に、一組の聾唖者夫婦がいらっしゃった。
そのご夫婦には手話通訳の女性が一人同行していた。
旅行中、その方達と同行することが何度かあった。
その手話通訳者を介して話をするのだが、ある時彼らから
普通に手話で問いかけられた我が夫、
なんと、
「イエース!」
と返事をした。
そのご夫婦、もちろんニッポン人。
一瞬の沈黙ののち、大爆笑したのは言うまでもない。
たかだか数日間、旅行で滞在しているだけなのに、英語使っちゃったよ。
それもニッポン人に。
そんな昔の笑い話。
英語話せたら世界は広がるよね。
確実に。
~今日の一句~
私には 英語で道を 聞かないで
アルク #トーキングマラソン 特別お題キャンペーン「わたしと英語」