今週のお題「赤いもの」
そんなことは多分ないと思うのだけど、もしも我が子3人の内、誰かひとりでも結婚して子どもが生まれたとしよう。そしてそれがもしも女の子だったら、私は孫娘に買ってあげたいものがあるんだ。
赤い服、赤い靴、そして赤いランドセル。
令和の時代、男は黒で女は赤などと言ってる場合じゃない…それは重々承知しているのだが、是が非でも女の子は女の子らしく、ピンクと赤で攻め込みたい。
らしくというのが今の世の中にそぐわないのもこれまた承知。でも私の中ではそうなのだからしょうがない。
そしてランドセルに関しては、あくまで男子は黒、女子は赤を主張したい!
先日、小学生の集団に出くわした。ピンクや水色、茶色…色とりどりのランドセルを背負ったイマドキの子ども達の中にあって、ひときわ異彩を放っていたのが黒いランドセルを担いだ女の子。黄色い帽子を被っていたから多分一年生なのだろう。
ほぼ6年間使うであろうランドセル。その色を決めるのは誰?子ども本人? もちろん子どもの意見をフルに尊重して決めるのだろうが、入学前の5歳や6歳の女の子が、はたして黒を選ぶだろうか🤔
ランドセルのスポンサーは祖父母という場合が少なくない。祖父母といえば多分私と同じ年代、黒と赤の世代だ。かわいい孫娘が黒を所望した時、彼らに躊躇はなかったのだろうか。
そして最終的に決めたご両親はどうだったのだろう。ピカピカの一年生女子が黒のランドセルを背負って歩くのを、諸手を挙げて賛成したのだろうか。
まぁ他所様のことなので如何ともし難いが。
色鮮やかなランドセルを見るにつけ、時代は変わったとしみじみ思う。
私が小学生の頃、もちろん周りの女子はほぼ赤で、その中に一人だけオレンジ色のランドセルの子がいた。特に虐められるとかそういうのはなかったと思うが、幼心に
『なんでオレンジ?』
と思った事だけは覚えている。それだけ『異色』な存在だった。
この季節、早くも店頭にランドセルコーナーが登場していた。綺麗に並べられたカラフルなランドセルを横目で眺めつつ、この時流はいつまで続くのかと私は少々嘆かわしい思いでいる。文字通り老婆心である。多様化、個性の尊重と言われても、私は違和感を覚えてしまうのだ。
ところで
赤いランドセルを担ぐ男子は見たことがない。
不思議。
〜今日の一句〜
捨てられない 3人分の ランドセル