だんごのきもち

徒然なるまま自由気ままに書いてます(*^▽^*)

実家の鍵

今週のお題「わたしの実家」

 

車で30分もかからない距離に私の実家はある。結婚するまで居座り続けた家である🏠

 

実はここ4年程、実家には帰っていない。何故なら母が介護施設に入所したから。

 

母は父を見送り、祖母(母の母親)を見送り、二階に兄家族はいるものの、完全二世帯住宅の一階でほとんど一人暮らしのような生活を送っていた。

私が言うのもなんだけど、この私より遥かに箱入り婆さんで、頭がクリアな時から、世間をあまり知らない人だった。車の免許を持っていなかったこともあり、父亡き後は、役所も銀行も病院も常に私が一緒に行っていた。

 

そんな母が80の声を聞くと共に、病気を発症した。そして入院、手術を境に、坂道を転がり降りるように頭も身体も悪くなっていった。

明らかに別人になってしまった母を理解しようと努力したつもりだが、私も人間ができていなかったので

こんなはずじゃない!

…と、なかなか現実を認めることができなかった。

母はなんとかひとり暮らしを続けていたのだが、いくらも経たない内に今度は転倒による大腿骨骨折で入院し、以降、もう家での生活は無理…と兄が施設を探してくれた。

 

実は兄のお嫁さんはひとり娘。結婚する時に彼女のご両親から

「婿に来い」

と言われた経緯があるらしい。長男である兄は、将来両方の親をみる…と言う約束で結婚した。

奥さんの父親が亡くなった後、母親をひとりにしておけないということで田舎から呼び寄せ、二世帯住宅の自分の所帯に住まわせることにした。

そんな訳で、ニ階の兄宅は兄夫婦、ひとり息子、そして妻の母親という4人家族になった。階下の母世帯には母ひとり。ほぼ行き来はなかったという。母はその方が気楽でいいと言っていた。そ!ご本心かどうかは知らないが。

 

そんな訳で、以来、私は一度も実家には帰っていない。鍵は預かっているが、母がいてこその実家だ。

もしも母宅(一階)に、ニ階のお母さんがいたら、我がもの顔でソファに座っていたら…と思うと、もう行く気にならない。

 

実家から足が遠のいて4年。この次にあの家を訪れるのは多分母が亡くなった時…そんなふうに思う。

 

そして今は、今住むこの家が私の実家と思っている。それでいいや。

 

やはり頭も心も身体も健康でなければ、結局は自分の家を出なければならなくなるのだろう。

厳しいけどしょうがない。

 

とりあえず脳トレに励もう。

 

そして体力作り。

 

健康第一。

 

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