昨日の続き
60男にも思うところがあったらしく、26男に直接言葉をかけることはしなくなった。
私の目には、わざと接触を避けているように見える。
波風は立たず、淡々と作業は進んでいくけれど、それはそれであまり好ましいことではないような気がする。
簡単に言うと
空気がものすごく悪い!
2年前の4月、私と一緒にこの職場で働き始めた2人が、60男の横暴さに耐えきれず退職していった。
60男もそれが自分のせいだと自覚している。
しかし、長年培ってきた自らの性格はそう簡単に改めることはできなかったということだ。
60男を擁護するわけではないが、彼と一緒に作業する2人は『特別枠』で採用されている人達。
声掛け一つとっても、なかなかこちらが思うようにはいかない。
黙り込んでしまったり、行方不明になったり、40女のようにところ構わず自らの主張を喚き散らす人もいる。
一昨日の大騒動の際、40女が勢いに任せて
「私、もうこの仕事から外れましょうか!!!⚡️⚡️⚡️」
と叫んだ。
そばにいた私は
『そーすればいーじゃん』
と思った。心の中で。
ただ、彼女が言うところの『外れる』は『この仕事』であって『この職場』ではないのだ。
『この仕事』=『給食の仕事』を外れたら、その時間は一体何するつもりなんだろ??
正規職員と共にお茶の時間か?
彼らに対する配慮は当然必要だと思う。
しかしあまりに気を遣い過ぎて、腫れ物に触るような態度はいかがなものかと。
ここは職場であり、リハビリ施設ではないのだから。
ここ数日の60男は
触らぬ神に祟りなし路線に変更したようだ。
そりゃそうだろう。
私達は社会人教育などする気はさらさらないし、そんな技量もないし、責任も取れようはずもない。
第一、彼らとて、今更『挨拶』とか『言葉遣い』とか『仕事の姿勢』を教わるような年齢ではないのである。
故に60男の振る舞いは今のところ『正解』なのだと思う。
だけど、またそのうち上から言われるだろうな。
「もう少し声掛けしてやって」
…と。
管理職はいつもこうだ。
常に自分で動かず、口先だけで人を管理しようとする。
だから私はいつも心の中で叫ぶ。
『お前が現場に来て声掛けしてやれよ!』
今日もどんよりした空気の下、場を盛り上げようと、3人それぞれに話しかけていた私は3倍疲れた。
もう『この仕事』から外れたい😮💨