職場に一歩足を踏み入れた瞬間、冷房が入っていることを知り
『よーし、1日頑張ろう!』
と思えた週の真ん中水曜日。
物忘れも度重なるとちょっと落ち込む。
「あらあ、また忘れちゃったわぁ」
…と笑い飛ばしてはいても、心の中では
『どうしちゃったの?私』
と哀しくなる。
昨日、隣町で夫が妻を(結果的に)殴り殺してしまったという事件が起こった。
66歳、同い年の夫婦ふたりの世帯。
いずれも無職。
66歳の若さで妻は認知症を患い、病気療養中の夫が介護していたという。
世の中にありがちな事件だが、こんな近くで起こったことにとても驚いている。
未確認情報だが、夫は元薬剤師、妻は元養護教諭だったとか。
頼る場所を知らない訳ではなかっただろうに。
今年亡くなった実家の母は施設に入る前、上下完全二世帯住宅の一階にひとりで暮らしていた。
毎週末私が実家へ行き、通院に付き添ったり、買い物に付き合ったり、ごはんを食べに行ったりと、遅ればせながらの親孝行を気取っていた。
ある時から
『なんとなくおかしい?…かな?』
と思うようになった。
行く度に、飲むべき薬が山のように残っていたり、その逆に、残っているはずの薬が全部なくなっていたり。
こと薬に関してはどちらにしろカラダにいい訳がないので、その都度私はコンコンと諭す、というか、怒る💢
しかし、怒られたところで改善することはなかった。
なぜなら認知症だから。
ならば2階の孫に薬の管理をしてもらおうと言ってみたが、それは母自身のプライドが許さなかったようだ。
「できるから!」
「大丈夫だから!」
と言って、ガンとして受け入れなかった。
老人特有の頑固さ、それもまた認知症の症状のひとつだったのだと思う。
普通の時もあればおかしな時もある。
それが認知症なのだ。
怪我も内臓の病気も怖いけど、脳の異常も恐ろしい。
昔は
ボケたもん勝ち!
ボケたら何もわからなくなるからパラダイス!
ボケたら面倒みてね♡
などと夫や子ども達に言ったりしていた。
だけど
やっぱりボケたくない。
そして夫よ、ボケてくれるなよ。。。