今って、身体にメスを入れてもすぐ歩かせるのね。
メスといっても、娘の場合は腹腔鏡手術で、お腹に小さな穴を4か所開けただけだけど。
それにしても、全身麻酔であちこち管だらけだったのに、手術翌日にはもう歩き始めていたので、私の感覚では
あな恐ろしや〜😱
である。
そんな訳で、早くも明日月曜日、娘は退院する。
個室だし
上げ膳据え膳だし
もう少しゆっくりしてくればいいのに
…と考える私はどんだけ疲れてるの?って話だが、娘曰く
「ど暇!」
なんだって。
結構な荷物を持ち込んだのに、もう帰って来るなんて。
う〜ん、もったいない。
ということで、私は明日お迎えのために急遽仕事をお休みするわよ!
今回の一件で思い出したことがひとつある。
その昔、仲間内でいち早く結婚した友人が、第一子出産のためにこじんまりした個人経営の産婦人科病院に入院していた。
「子どもが生まれた」
という第一報を受け、みんなで
「お祝いは何にしようか」
「いつ赤ちゃんを見せてもらおうか」
と盛り上がっていた。
そんな中で、何故かひとりでいち早く病院へ会いに行った子がいた。
その行動の意図がわからず
「行くなら退院してからでしょ!」
と私達は憤り、彼女の非常識さに呆れたのだった。
それもみんなに声をかけるでもなく単独とは…。
で、数日後に聞いた話。
彼女、お母さんにこっぴどく叱られたそうだ。
産後すぐに病院へ突撃しちゃったこともさることながら、お見舞いとはいえ、ひとりで産婦人科に出入りしたことがマズかったらしい。
若い娘がそんなところにひとりで出入りするなんて
「誰かに見られたらどうするの?💢」
ってことらしい。
さすがひとり娘のお母さんだ。
というより、当時は大体そんな時代だったような気がする。
後ろめたいことはないにしても、世間はいろいろ思うのだろう。
『瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず』
その時はなるほどね〜と妙に納得したが、今ではどうなんだろう。
「あっ!あの人・・・」
と、まだ思う人はいるのかな。
実は私
娘が一年前から婦人科を受診していたのを全く知らなかった。
最初は町医者、そして大学病院、最後は地元の総合病院。
その全てを自分で決めて完結してしまった娘。
私が思うより、随分しっかりと歩いているようだ。
そして
もう私の出る幕はないな…と。
ちょっと淋しい。