最初から最後まで賛否両論喧々諤々だったTOKYOオリンピック2020。
何とも形容し難いあの閉会式から早くも1週間が過ぎた。
メダル獲得数が日本五輪史上初の58個、結果的に大成功🎉というような文章を読んだ。
オリンピックでいつも話題になるのがメダルの数。
その昔は
『オリンピックは参加することに意義がある』
はずだったけど、今はメダルの数を国同士で争っているように見える。
そしてそれを獲得した人だけがクローズアップされ、賞賛されまくり、メダルに届かなかった多くの選手達は見向きもされず、静かに日常に戻って行くだけ。
新潟県出身のオリンピック選手(の活躍)を特集する記事を地元紙が掲載していた。
メダルには手の届かなかった選手達であるが、地元では紛れもなく郷土の英雄なのである。
その中に男子マラソンで期待された服部勇馬選手がいた。
男子マラソン出場選手106名中、完走76名中の73位
服部自身は日本陸連を通じて
「(先頭集団に)遅れてからは何度も棄権というのも頭によぎりましたが、これまで戦ってきたライバルやMGC(マラソン・グランドチャンピオンシップ)で戦った選手たちの思いを踏みにじるようなことは絶対にしたくなかった。
絶対に最後まで諦めずに走ろうと思いました」
と振り返った。
まさに魂のランで、観る者の心を打ったのである。
yahoo news
えっ、心を打ったの?
そうなの?
まぁいいや。
彼はまた3年後のパリ五輪を目指すそうだ。
NHKのドキュメント番組『プロジェクトX〜挑戦者たち』を思い出した。
そして気がついた。
この番組で取り上げられるのは挑戦者達ではなく『成功者達』あるいは『勝者達』すなわち『メダリスト達』なのである。
逆に言えば、砂の数ほどの挑戦者達は見向きもされず砂のままで砂に埋まっていくのだ。
服部選手に次があるなら、その時は是非自分のために走って欲しいと思った。
私のTOKYO2020on TVはこれにて終了。
今後アスリート達がテレビに出て、三流タレントアスリートに成り下がるような事がないようにと願うばかりである。
次はパラ…多分こちらも見ない。
そして今年も24時間集金テレビ。
これも見ない。
〜今日の一句〜
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