今週のお題「自慢の一着」
私は過去、三箇所の職場を経験している。
全て職種は事務なのだけど、
最初の会社は共通の事務服を貸与されていた。
勤め始めた頃は
スモック?みたいな形のやつ。
ザ・田舎の事務員という感じで、
金田一耕助シリーズによく出てくる事務員の格好そのものだった。
数年後、
ジャケット、ベスト、スカートの3点セットになった。
以前の田舎事務員から、少しだけ洗練された気がして、嬉しかった。
2番目の職場は
このブログで散々文句を言い続けている例の会社。
ここでは完全私服で仕事をしていた。
荒屋の事務所だったので、気取る必要など全くない。
下は年中ジーンズ、
上は夏ならポロシャツ、冬ならトレーナーといういでたちで仕事をしていた。
でも
もう一人の事務員、
そう、
創業者の愛人は違っていたのだ。
やはりその道の人…らしく、フレアのロングスカート、レース仕立てのブラウスなどなど、
総じてひらひら揺れる感じのお洋服を好んでお召しになっていた。
大凡事務仕事をする格好ではない。
見るからに夜の・・・。
夏場など憚ることなくノースリーブで、恥ずかしげもなく二の腕を見せつけていた。
私より3つ年上だから、それなりの体つき…である。
そんなものを見せつけられる我々の気持ちをぜひ想像してほしい。
加えて
頭からかぶってきたのか?
と思われるほどキョーレツな香水の匂い。
更には
宝塚か銀幕のスターかと思われるような茶髪のパーマヘア。
強い風が吹いたとしても、髪の毛一本たりともなびかないようにガッチリ固めていた。
この方、
自分の事は棚に上げて、他人にはやたらと手厳しい。
胸が開きすぎてる…とか、
派手だ…とか、
だらしがない…とか、
それも
自分の口では言わず、配下の男性社員に注意させていた。
私から言わせれば、
というか、あの時社員全員が
『お前はどーなんだよ!?』
と思っていたのどけどね。
そんな愛人事務員の目に余る格好を何とかしようと、
制服採用の話が何度か持ち上がった。
が、
当の愛人が断固反対して、いつも話はお流れになってしまった。
4月から勤め始めた今の職場も完全私服。
今回は事務服一式をネットで購入した。
で、
通勤時から既にその格好なのである。
何を着ようか考える必要もなし。
車通勤だから何の問題もなし。
楽チンだ
〜今日の一句〜
洋服を 選ぶというほど 持ってない