今週のお題「雛祭り」
この地に家を建てて移り住んだのが今から26年前。
娘が2歳になる少し前だった。
それまでは2Kの極狭アパートに、私達夫婦と子ども3人
どこにいても子ども達の行動が把握できるという環境下で暮らしていた。
長男の小学校入学を機にこの地に転居し
子育てを経て今に至る。
子ども達は紆余曲折ありながらも無事全員オトナになった。
さて
晴れて新居に移ったその年の暮れ
実家の両親が娘にひな人形🎎を買ってくれるという。
そこでお願いしたのが豪華7段飾りのおひな様である。
今にして思えばコレが
大失敗!
狭いアパートから一足飛びに広〜い新居に移り住み
気持ちまで大きくなっていたのだろう。
失敗した…と結論を出したのは年明けて2月のことだ。
早いでしょ。
早過ぎるよね。
2月
両親から届いたおひな様を意揚々と飾り始めた。
まずひな壇を組み立て
緋毛氈を敷き
お内裏様とお雛様、三人官女に五人囃子、御所車やら桃の花、他諸々3時間近くかけて完成させた。
ここで早くも疲労困憊。
それと共にいやーな予感が頭をよぎった。
だって
飾るのにこれだけの時間がかかるってことは
片付けるのにも相応か、それ以上の時間が必要ってこと。
やっとこさ飾り終わったその瞬間に
私は失敗を悟ったのだった。
おひな様は早めに飾り、早めに片付けるのが鉄則。
いつまでも出しっ放しにしていると嫁にいき遅れる。
だから3日が過ぎたらすぐに片付けるように…
と実家の母に念を押された。
が
その年の弥生3月は春とは名ばかりの極寒だった。
暖房のない和室にひとりこもり
白い息を吐きながら一体ずつ人形のお顔を和紙でくるみ、箱に入れて片付けていく。
最後の方は
ほとんどいい加減に箱に詰め込むだけとなっていった。
私らしい😝
そして26年。
何を隠そうアレ以来一度もおひな様を飾ってない!
飾ってないから片付けもない!
ってことは
一周まわってやはり娘はいき遅れるのか?
まぁ
娘がいき遅れても、いき損なっても私は一向に構わない。
ただひとつだけ不安要素があるとしたら
あのお人形達が四半世紀を経た今、どんな状態になっているか…だ。
せっかくのおひな様が
もしかしたら押し入れの湿気でカビカビになっているかも。。。
と
この時期になると恒例のように心配している。
心配しているものの
結局今年もお目にかかることはなかった。
来年こそは、再会したいと思っている。
よし!飾る!絶対!
〜今日の一句〜
ひなまつり 替え歌歌い 苦笑い