ブログ巡りの道すがら、藤棚の写真をあちこちで拝見するようになった。
藤の薄紫色はその名の通り『藤色』と呼ばれる。
数ある花の中でも自分の名前をそのまま表現するものって桃色、橙色、草色、、、あとなんかあったっけ?
そんな藤の写真を見る度にいつも思い出すことがある。
以前も書いたので覚えてくれてる方もいらっしゃるかも☺️
実家に藤棚があった。
父が存命中は、多少の手入れをしていたせいもあり、毎年きれいな花で楽しませてくれていた。
父が亡くなって数年経つと、父手作りの藤の棚が、経年劣化であちこち朽ち始めてきた。
このままにしておくのは、見てくれも良くないし、何より危険ということで、母は藤棚の再生を諦め、同居する息子(私の兄)に全撤去をお願いした。
今まで庭仕事など家のDIY関係は全て父がやっていた。
素人ながら感心するほどあれもこれも器用にこなしていた。
父がそういった作業をするところなど見たこともないのが兄。
当然やったことなどない。
とりあえず棚に絡まっている藤を伐採しよう…ということで、近所のホームセンターに電動ノコギリ(チェーンソー?みたいなやつ)を買いに出かけた。
物置にはノコギリ(手動)がたくさんあるはずなのに、力仕事はイヤらしい。
さすが私の兄だ。
兄妹ふたり精神構造が似ている😜
で、購入後、早速コンセントに繋いでスイッチオン!
ヴイイインッ!・・・・・
???あれ???
止まった😲
1㍉も切らないうちに、枝に触れることすらないまま瞬く間に止まった。
ナニガアッタ!?
ウチの兄
小枝の1本も切ることなく、電ノコのコードを切りおった😱
ああああああ😲
もう後の祭り。
その場に居合わせた全員しばし沈黙、のち爆笑、その後ため息。
ばっかじゃねーの!?
…とは、誰も口には出さなかったが、全員そう思ったに違いない。
その後、物置からノコギリを出して来て、ギーコギーコと切っていた。
フッ😏
あれから10年経った。
皆さんのブログで藤の花を見せてもらう度に思い出すマヌケな思い出である。
実家の兄は現在64歳。
60で一旦定年退職した途端、それを待っていたかのように母の具合が悪くなった。
その後は坂道を転がるように体も頭も悪化の一途を辿り、兄は再就職も叶わぬままそのまま自宅介護を続けていた。
その後、母は施設のお世話になり、兄も随分落ち着いただろう。
庭仕事も少しは上達したかもしれない。
〜今日の一句〜
盆栽の 藤を育てて みようかな