今週のお題「好きな漫画」
「漫画ばかり読んでいるとバカになる」と昔の親はよく言っていた。
私の子どもの頃といえば、娯楽のない時代。
いや、あまり娯楽のない時代。
少年少女は漫画を読むことで心躍らせ、夢を見ていた。
主人公と自分とを重ね合わせ、時には悲劇のヒロインに、時にはスポットライトを浴びるアイドルになる。
漫画の中では魔法使いにだってなれるのだ。
当時、小中小学生の漫画といえば、
男の子は少年マガジン、少年サンデー、ジャンプ。
女の子なら、りぼん、マーガレット、なかよし、少女フレンドなどがあった。
私は断然マーガレット派 (^.^)!
ちょっとお姉さんになると、『セブンティーン』を買い始めた。
周りがみんな大人を意識し始めた頃である。
以来、漫画本を買うことはなくなり、今日に至っている。
当時、一番のめり込んだのが、スポーツを題材とした作品だった。
スポ根モノって、今では考えられないような事が往々にして出てくる。
その代表格が『巨人の星』。
男の子なら誰でも知ってる大リーグボール養成ギブス。
エキスパンダーで真似した人も多いのではないだろうか???
実は私もやった (^O^)
星飛雄馬に対する父親、星一徹のスパルタ教育は、今の時代では逮捕案件間違いナシだろう。
電柱の陰で泣いていた姉ちゃんの姿に、私も泣いた。(ノД`)・゜・。
バレーボールの『サインはV』も同じく。
後ろを向き、手をグルングルン回して放つ稲妻落とし。
コレもやってた (^O^)
二次元の世界にどっぷりつかった私は、その主人公に常に感情移入してしまうのである。
その時々で、私は星飛雄馬になり、ジュン・サンダースにもなったのだ。
知ってる? ジュン・サンダース。
実写版で范文雀(はん・ぶんじゃく)が演じてたのよ。
もしかして、范文雀も知らない?
まあ、いいや。
若い人は、『アタックナンバーワン』だものね。
そしてもうひとつ好きだったのがテニス漫画の『スマッシュをきめろ』
大金持ちの母親のもとで育った姉と、父親のもとで、貧乏暮らしだった妹が、テニスでライバルとなり、紆余曲折経て最後に和解???だったかな。
好きだった割に所々忘れてるのは、タイトル通り『遠い日の記憶』だから。
この漫画の摩訶不思議なキーワード。
そのひとつが銀色のラケット。
私は何を血迷ったか、姉の部活用のテニスラケットに絵の具で色を塗ったのだ。
水性絵具で…。
バカなことをしたものだ。
うん、こういうところが「漫画を読むとバカになる」って所以なんだな。
この一件で姉に怒られたかどうかは記憶にない。
さて、この『スマッシュをきめろ』を知らない若い方も『エースをねらえ』はご存知だろう。
同じテニスを題材にした作品なのだが、後者の方はウインブルドンを狙うという、やや大人めな感じの漫画である。
と言っても、舞台は高校、主人公は高校生である。
主人公は岡ひろみ。
これは普通。
問題は岡ひろみのライバルとして登場する女の子達。
最大のライバルは『お蝶夫人』と呼ばれている。
高校生なのに『お蝶夫人』…。
そしてもうひとり『加賀のお蘭』。
『お蘭』…(゚∀゚)
『お蝶』も『夫人』も『お蘭』もあり得ないわ。
今、書きながら苦笑いしている。
~今日の一句~
いつの代も 漫画の世界は 果てしない