国境の長いトンネルを抜けるとナントヤラの町が夫の故郷。
そして長男。
当然その妻たる私は長男の嫁であるのだが、両者長らくこちらで仕事をしているので、とりあえずこちらに家を建て(てしまっ)た。
私としては確信犯的に建てた、と言えなくもない。
何故なら
① 自分に『嫁』は務まらない自信アリ。
② 山の中の田舎暮らしに自信ナシ。
③ 夫実家の徒歩圏内に喋り過ぎる義姉の婚家アリ。
④ 婿に行ったはずの義弟が、辛抱足りずいつの間にか出戻って来て実家に居座り、実家の全てを牛耳っている。
実はこの実家も夫が建てた家。
義弟はその家にタダで住んでるのだから、諸々の面倒事をこなすのは当然。
家賃と相殺だと私達は解釈している。
親戚付き合いとか、地域の付き合いとか、家の事、土地の事、そして墓の事、田舎だからいろいろ面倒くさい。
職場復帰したものの、現在84㌔という人生最大の体重を持て余す我が夫。
私「それだけ重いと将来介護する人が大変だよ」
夫「ボケたら施設に入れて」
→ボケようがボケまいが、介護が必要になったらお互い施設に入ろうと決めていたのに、その約束を忘れたか?ボケたか?
私「棺桶運ぶ人だって大変だよ」
夫「そんな時までこの体重じゃないと思う」
→相当長生きする気のようだ。
そんな流れで、お墓の話になった。
我が家に墓はない。
夫の実家にはたいそう立派な墓が山の中に建っている。
山の中だから、まして雪国だから当然冬は雪に埋もれる。
考えただけで寒気がするわ🥶
で、夫が言うには
「こっちで眠りたい」=実家ではなく、こちらで墓を買いたいの意。
それはそれで良しなのだけど、私はその希望に二の足を踏む。
今後、私達にも孫ができたとする。
そこ迄はなんとか『ウチのじいさんばあさんの墓』だろうが、その次の世代には完全に面識のない『ご先祖様』になってしまう。
あわわ、この私が『ご先祖様』??🤪
墓詣り、墓守りというのは、先人(親)の姿を見てそれに倣うもの。
自分がやってもいない事を子どもに委ねるのもどうかと思うし、何より我が子達は一生独身かも知れない。
よって、墓を持つことを躊躇するのである。
そして今、樹木葬に心が傾いている。
そろそろ考えておく時期だ。
本日、夫誕生日。
〜今日の一句〜
お墓には 私はいません 眠ってなんか〜いません〜♬ 字あまり