何かをしようと思って2階へ上がったものの
『あれ?何しに来たんだっけ?』
ということが往々にしてある。確かに何かをしに来たはずなのだが、それを思い出せないということは割とよくあることで、苦笑いしながら再び1階へ戻る。以前なら原点に戻ったところで
『あっ!そうだ、アレを取りに行ったんだ!』
と思い出していたのだが、最近はそれもない。思い出せない。どうでもいいことならばどうでもいいのだが、そうでない場合は困ることになる。そのまま外出し、出先で
『あっ!』
と思い出しても後の祭り。また出直しという憂き目に会うことになる。
先日、マイナンバーカードを作るから通知カードを出しておいて欲しい…と娘に言われた。通知カードは2階の私の部屋のクローゼットの中。その中の耐火金庫の中に保管されている。金庫だから当然開ける前にひと手間が必要となる訳で、それが少々面倒くさい。だから2階に行ったついでに持ってくればいいや〜位に考えていた。最初の1週間くらいは、娘の顔を見る度に
『あっ!』
と思い出す。その時期を通り越したあたりから、2階へ行っても下に降りても娘の顔を見ても
『あっ!』
とも何とも思わなくなった。
たまに
『マイナンバーカードを作ろう』的なCMを見た時
『あっ、そう言えば』
と思うのだが、催促もされないからまぁいいか〜と、かれこれ1ヶ月。いいのか?娘。
いつも行くスーパー。いつも行くから手慣れたもので、駐車スペースを見つけると直ちに車を停めて、颯爽と店内へ入る。そして帰り際
どこに停めたかわからない😱
なんてことも一度や二度ではない。カートを押しながら、記憶の糸を辿りつつ、あっちへガラガラ、こっちへガラガラと車を探し回るのだ。
この季節ならまだよし。一度、雪がボッサボッサ降り続く中で愛車を探し回ったことがある。買い物中に降り積もった雪で、駐車場の車は全車真っ白。この時は途方に暮れて、閉店まで待たなければダメかと思った。
それが余程のショックだったのか、この時どうやって車を見つけたのかは覚えていない。今後はしっかりと海馬に焼き付けておこうと心に誓ったのは言うまでもない。
それでも忘れて度々えらい目に遭う。
体験したことの一部を忘れたり、物忘れをしている自覚がある場合の物忘れは、生理的健忘といいます。健康長寿ネット
まだまだ大丈夫っぽい。
〜今日の一句〜
物忘れ 笑って済ませる ことならば