昭和30(1955)年の平均寿命は、男性63.60年、女性67.75年だったそうで。
直近のデータでは男性81.05年、女性は87.09年迄伸ばしているものの、前年度と比較すると若干下回っているらしい。
『◯年』というのは、あくまでもこの時に生まれた0歳児の余命ということだからだが、そんなことはどうでもよくて、きっと自分もここら辺迄は生きるんだろうな…と心づもりしている。
数日前、ふと脳裏をよぎったことがある。
カラダが衰えて、自分でトイレへ行けなくなり、オムツを当てられるようになった場合のこと。
頭がクリアでカラダが動かないって、相当辛いだろう。
20年前に亡くなった姉がまさにそれだった。
あの時、どんな状態であれ、ただ生きていて欲しい…と願ったのは、今にして思えば随分残酷なことだったかも知れない。
自分がその立場になった時、さてどうするか。
どうしたいか。。
どうしてもらいたいか。。。
遥か昔の人々がそうであったように、一切の経口栄養を拒否し、そして枯れる。
そうしたいと思っている。
とりあえずそんなことを何かに書きとめておこうか
…と思ったその2日後、母が施設から病院へ移った。
私がそんなことを考えていたちょうどその日に食事をとらなくなったそうだ。
とらなくなったというより、とれなくなったという方が正しいかもしれない。
病院へ行ってきた。
ずーっと寝ていた。
たまに目を開けるけど、見えてるのか見えてないのか。
無理矢理な延命は不要と伝えて来た。
母は今、最後の生き方、最期の逝き方を見せてくれているような気がする。
そして私は驚くほど冷静な自分にちょっと驚いている。