今回の航空機事故で、貨物室に載せられていたペットが亡くなるというニュースが駆け巡った。
今、その賛否両論が喧喧囂囂あちこちで飛び交っている。
待ってましたと言わんばかりに
ペットは家族
貨物なんてとんでもない
客室に一緒に乗せるべし
と発信する芸能人達に、私は心底ウンザリしている。
「私の発信で搭乗ルールを変えてやるわよ!」
と言わんばかりの言い草に、嫌悪感さえ抱くのである。
ナニサマ!?
まず大いなる疑問。
今回貨物扱いで連れて行かれたネコさん達は何の為に飛行機に乗せられていたのか?
当然飼い主に連れて行かれた訳だけど
帰省?
普通に旅行?
いずれにしても飼い主主導であることに間違いなく、ネコさんにとってはこの上なく迷惑な話であったと容易に推察される。
『離したくない、離れられない』
『私達は家族だから』
『こんなに可愛いのに』
と思うのは飼い主の勝手だが、赤の他人から見れば一律ただのネコ(犬)なのだ。
自分のことを考えてみる。
わん🐶を連れて行く旅行は、例え陸路であっても泊を伴うならば私には無理だ。
何故なら、旅行の間中わん🐶が気になって仕方がないだろうから。
わん🐶にしたって、いつもと違う環境はストレスでしかない。
ドッグサロンでトリマーさんに引き渡す際に、ブルブル震えているあの状況を鑑みれば、未知の土地へ連れて行き、非日常の環境に置くことなど、到底考えられないのである。
今回、不幸にも助からなかったネコさん達のことは、かわいそうだったと思うし、自分は助かったけど、ペット(家族)は助けられなかったという現実を粛々と受け止めなければならない飼い主もまた気の毒ではある。
ただ、やはり貨物室に乗せるのが可哀想だから客室に…と言うのは短絡的過ぎるし、飼い主のエゴ以外の何者でもないと私は思うのだ。
飼い主ならば、客室だ、貨物室だ…と言う前に、連れて行かないという強い意志が必要なのではないだろうか。
ペットを飼う『覚悟』というものを再び考えさせられた事案だった。
アクマデコジンノケンカイデス。