『欲しい』
…と思った品物を値段も見ずに買い物カゴにポンポン入れる人がいる。
少しでも安いもの、特に割引シールの添付された商品をこよなく愛する私には実に羨ましい限りである。
実家の母がまさしくそのタイプだった。
父亡き後、2週間に1度の割合で母の買い物に付き合うようになった。
日常の食品や雑貨、医薬品、衣料品などを半日かけて買い回るのだが、冒頭の通り、母は
『欲しい』
…と思った品物をその値段も見ずにカゴにポンポン入れていく。
すぐ横の商品に2割引のシールが貼られているにも関わらず。。。
電化製品なども町の電気屋さんを呼び、ためらうことなくカタログで買う。
「ヤ◯ダ電機ならもっとずっと安く買えるよ」
と進言しても、
「付き合いだから」
と言う。
そんな母を持つ私は、
こと買い物、ことお金に関してはこの母を反面教師としているといっても過言ではない。
私の場合、
今後の自分の人生において
『コレ本当に必要なのかな?』
とか
『百均の商品で代用できるんじゃないか?』
とか色々考える。←大袈裟だな。
高価な商品であればより一層、
それほど高額なものでなくてもとりあえずは一旦躊躇する。
そして、
『ネットも見てみよう!』
といういつもの結論になり、その場をやり過ごすことになる。
家に帰り、PCを開く。
ところが、店頭で我慢してきた反動か?
どういうわけかPC上では、店頭で見た値段より少々高くても、
そこに運賃が発生しようとも、
「買うぞ!イェーイ!」
的なノリでポチッとやってしまうのだ。
本当に必要なのか?
百均で代用できないか?
という思考はもうそこにはない。
おまけに現金が動かないものだから、気は大きくなるばかりである。
いや、
気持ちが大きくなるというのとはちょっと違う。
どっちかというと
やけくそ?
ノリ?
そんな感じの方が近いかもしれない。
「買っちゃえ!!!」→ポチッ!
「コレが最後だ!!」→ポチッ!
コレもう依存症に近いな。
ネットショッピング依存症。
節約の一番の近道は、買い物をしないこと。
買い物しないようにするには、出かけなければいい。
そう考えて、極力出かけないようにした。
でも、
以前にも増して家にいることが増えたものだから、必然的にPCに向かう時間も増えた。
家にいながらにして欲しいものが手に入る。
最近私は
その便利さがチョット怖くなってきた。
こうやって身を滅ぼす人のなんと多いことか。
カード破産などしたくない。・°°・(>_<)・°°・。
〜今日の一句〜
残高を 確認するたび 怖くなる