昨日のつ・づ・き
以前勤めていた会社の話
勤務は月〜金、9時〜15時。
求人票にはそう書いてあった。
しかし、面接の時には
「たま〜に、ごく稀に休日出勤もあるかも知れない」
と。
う〜ん、イヤだけど、ごく稀ならば致し方ない。
家から会社まで車で5分の至近距離だし、まっいいか〜と納得して勤め始めた。
今も昔も職場を選ぶ基準は
家から近いこと!
何かあったら、そして何もなくてもすぐに家に戻れること…である。
働き始めてから一ヶ月後、突然、車で30分以上かかる山の中の某施設へ行ってもらえないか…と打診された。
その施設の中にレストランとファンシーショップを出店していて、そちらの人手が足りないから…と。
因みにそこは土日祝祭日も営業する県立の観光施設。
先にも書いたように、私が職場を選ぶ基準は家から近いことであり、移動時間車で30分はどう考えても遠い。
しかも、勤務はお昼を中心に4時間程度。
4時間の勤務に通勤時間が往復1時間というのは、私の基準に大いに反するところである。
でも、なぜか受けちゃったんだよね。
ヘタレの真髄発揮である。
ただ、土日祝祭日の出勤だけはなんとか断った。
その結果、月〜木曜迄は山の中、金曜日のみ事務所という変則的な勤務になったのだった。
それでも、やはり
「急だけど、今週の土曜日、いい?」
「悪いけど次の日曜日にお願いできる?」
こんなお願いが多かった。
あの時、断固として断っていたら、どうなっていただろう。
「それなら辞めてください」
と言われたかも知れない。
もしかしたら、辞めて欲しかったから敢えてそういう人選をしたのかもしれない。
真偽は定かではないが、最終的に20年近く勤務したので、良いこともあったのかな。
一年後には事務所専属に戻り、数年後に正社員になったけど、気がつくと、当時のパート仲間は全員いなくなっていた。
そして今
3つ目の現職場に採用されたのは60の時。
一年毎に更新、最長5年間の勤務である。
それが今4年目に入った。
あの時、40歳で後がないと思っていたけど、今考えると40なんてまだまだだった。
…と、63の私は思うのである。